前立腺がんは急増傾向にあり、がん罹患率第2位(2020年)になると推計されています。前立腺肥大症と前立腺がんは、全く異なる病気にもかかわらず、頻尿、尿の出が悪いなど、表に現れる症状がほとんど同じです。自覚症状がないため、自覚した時には骨に転移していることも多く、足や腰の痛みを感じて発見されるケースも少なくないのです。そこで活用して欲しいのが、PSA(前立腺特異抗原)測定です。
PSAは、前立腺が作り出しているタンパク質の一つなのですが、がん細胞は正常な細胞に比べて多く産生してしまうため、血液中に多くのPSAが流出します。血液検査でPSA値を調べることでがんの早期発見が可能です。PSA測定は、簡単で精度が高い検査方法といえます。
前立腺がんのもう一つの特徴として、進行が非常にゆっくりであることです。前立腺がんであっても自覚も症状もなく(潜在がん)、天寿をまっとうすることも少なくありません。一方、進行も早く悪性度が高い前立腺がんもありますので、早期にがんを発見し、治療選択を適切に行う必要があります。当院では、前立腺がん治療の豊富な経験をもとに、診断・治療を行います。また、検診や治療方針の相談もお受けします。
泌尿器がん
Urinary cancer