MENU

泌尿器がん

Urinary cancer

泌尿器がん|みずほ台泌尿器科|富士見市みずほ台にある泌尿器科

Urinary cancer

泌尿器がん

前立腺がん

前立腺がんは急増傾向にあり、がん罹患率第2位(2020年)になると推計されています。前立腺肥大症と前立腺がんは、全く異なる病気にもかかわらず、頻尿、尿の出が悪いなど、表に現れる症状がほとんど同じです。自覚症状がないため、自覚した時には骨に転移していることも多く、足や腰の痛みを感じて発見されるケースも少なくないのです。そこで活用して欲しいのが、PSA(前立腺特異抗原)測定です。 PSAは、前立腺が作り出しているタンパク質の一つなのですが、がん細胞は正常な細胞に比べて多く産生してしまうため、血液中に多くのPSAが流出します。血液検査でPSA値を調べることでがんの早期発見が可能です。PSA測定は、簡単で精度が高い検査方法といえます。
前立腺がんのもう一つの特徴として、進行が非常にゆっくりであることです。前立腺がんであっても自覚も症状もなく(潜在がん)、天寿をまっとうすることも少なくありません。一方、進行も早く悪性度が高い前立腺がんもありますので、早期にがんを発見し、治療選択を適切に行う必要があります。当院では、前立腺がん治療の豊富な経験をもとに、診断・治療を行います。また、検診や治療方針の相談もお受けします。

膀胱がん

膀胱がんは、膀胱内の尿路上皮ががん化することによって引き起こされ、一般的に赤色や茶色の尿(肉眼的血尿)がでます。また頻繁に尿意を感じる、排尿するときに痛みがあるなど膀胱炎(頻尿、残尿感、排尿痛、排尿困難)の症状が出ることもあります。そのため膀胱炎の検査をする中で、膀胱がんが発見されるケースが確認されています。男性と女性を比べると3:1で男性に多く、60~70代で発症し、高齢になるほど増えていく傾向があります。一番の原因は喫煙と考えられていて、喫煙者は非喫煙者に比べると、膀胱がんのリスクが約4倍高いと言われています。またその他の原因として仕事などの作業中に危険物質に晒される、職業性曝露(ナフチルアミン、ベンジジン、アミノフェニル)などが考えられます。先程も申し上げた通り、一番注意すべき症状は血尿です。血尿を自覚された方は当院にお越しください。超音波検査や尿細胞診検査、膀胱鏡検査でしっかり診断いたします。

精巣がん

精巣がんとは、男性の精巣内(睾丸)の精子を造る精細管上皮細胞から発生する腫瘍で、無痛性の精巣のしこりや腫れ、下腹部の重圧感や鈍痛が初発症状で現れます。20~30代の若い世代に多く発生し、多くは悪性腫瘍で進行度合いが早く、診断時には既に転移している場合も少なくありません。精巣がんは大動静脈周囲(肺や後腹膜リンパ節)に転移しやすく、胸部と腹部のCTスキャン検査で確認します。
以前は不治の病として恐れられていましたが、効果のある抗がん剤が発見されて、転移のある進行性の症例でも高い確率で治癒が望めるようになりました。ただがんの組織型や転移部位、進行度から思うように治療効果を得られず、難治例もありますので注意は引き続き必要です。詳しい原因はまだ不明ですが、停留精巣(精巣が陰嚢内に入っておらず、そけい部などに留まっている病態)があると、一般男性に比べて発生率が3~14倍高くなることが分かっています。また片側が精巣がんになった場合、反対側の精巣もがんが発生する可能性が高いため注意が必要です。その他の原因に、外傷や炎症、遺伝的因子が関与していると考えられています。精巣が腫れた、違和感があるなど、何らかの症状を自覚した方はご相談ください。

腎盂・尿管がん

腎盂・尿管の粘膜(移行上皮)より発生するがんが腎盂・尿管がんです。腎盂と尿管は上部尿路と呼ばれ、それぞれのがん治療法に差はあまりなく、一般的に腎盂・尿管がんという1つのグループとして考えます。上部尿路がんとも言い、発症頻度は比較的稀で膀胱がんの約1/20です。最も多い症状は無痛性の肉眼でもわかる血尿です。がんが周囲に広がったり、尿管が血液で詰まったりした場合などに、尿管結石と似たような背中や腰、わき腹などに痛みが現れることがあります。痛みは現れては消えてを繰り返します。その他に、頻尿、排尿痛、水腎症などの症状が考えられます。
腎臓で作られた尿は、腎盂から尿管をとおり膀胱に貯められます。腎盂、尿管、膀胱は密接に関わっているため、腎盂・尿管がんに罹患した場合は、同時に膀胱がんのリスクも高まります。男性と女性を比べると4:1で男性に多く、50~60代で発症し、高齢になるほど発症頻度が高くなります。一番の原因は喫煙と考えられています。

腎細胞がん(腎がん・腎臓がん)

腎臓の中には尿細管があり、その尿細管の上皮細胞から発生するがんを腎細胞がん(腎がん・腎臓がん)といいます。初期で症状が出ることは稀で、人間ドックなどの検査で偶然発見されるケースがほとんどです。骨や肺、脳に転移したがんが先に見つかり、原発巣のがんとして腎細胞がんが発見されることも少なくありません。進行にともない、血尿、腹部のしこり、背中や腰の痛み、発熱、食欲不振、貧血など様々な全身症状が現れます。好発年齢は50~70代で男性に多い傾向があり、高齢になるほど発症頻度が高くなります。原因としては、喫煙、ホルモン、腎不全、高カルシウム血症、高血圧、肥満などが考えられます。一度転移すると、根治は極めて難しいため、早期発見のためにも定期的な健診を受けることが重要です。近年腎がんの治療は進歩が目覚ましく、今や不治の病から脱しつつあります。診断時に転移があるなど進行している場合でも、適切な治療により治癒が得られる可能性もあります。たとえ自覚症状がなくても、心配なことがあれば当院にご相談ください。